長屋の環境アセスメント

環境アセスメントは情報交流のルール化によって、よりよい環境保全とそれに向けての合意形成をはかるものです。
ここではアセスメントの本来の姿を、江戸時代の裏長屋を舞台とした物語をとおして紹介します。

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第五幕 「町内のみなさんと環境づくりを...」

上州屋

「皆さんのご意見も十分聞かせていただいた上で評価書を作らせていただきました。先の説明で大方は納得いただけたように思いますが、例の風通しの件が残っておりました。実はご隠居さんの意見もありましたのであの後、模型とさんまの煙で実験もやってみました。そういたしますと確かに風の抜け方が悪くなるようで御座います。ただ悪くなるといっても空気が溜まるという程では御座いませんで、それで人様が不健康になったり洗濯物の乾きが悪くなるというようなものではないとは存じます。ただ私も環境アセスメントをやってみて、ご町内のみなさんと環境づくりを一緒にやるということの意味合いを深く感じております。また、上州屋もはばかりながら男の意地もございますから、仮に工事をやっていてもし皆さんの言うとおり風通しに支障があれば蔵をけずって路地をあけることも覚悟しております。何も蔵をやめずとも半間も路地が開いておれば風は十分通ることは模型実験でもはっきりしておりますのでこの点はご容赦下さい」

ご隠居

「どうかね皆の衆、これで環境アセスメントは終わりだが、この際まだ言いたいことはあるかね。八つぁん、なにかね」

八つぁん

「いやぁ、俺もはやとちりで、この話を聞いた時には奉行所に訴えてやろうかとか、いっちょう座り込むかとか思っちまったが、上州屋さんに出来る限りのことをしてもらって、まあ気持ちもすとんとおさまった」

メデタシ メデタシ
おあとがよろしいようで