大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:土壌-1

環境項目 土壌 技術等の種類 調査
技術等の名称 簡易土壌調査法
技術等の概要  土壌サンプラーをガソリンエンジン付き動力ハンマーで打ち込み、不攪乱土壌試料や土壌ガスを採取する。採取した土壌試料は、トリクロロエチエレンなどの揮発性有機化合物であればPIDガスクロや検知管を用いて、現場で汚染状況の溶出濃度を簡易に調べることができる。
調査・予測の
必要条件
 浅い不攪乱試料の採取であれば、2名程度が作業できる面積、高さ3m程度のスペースが必要。
 コンクリート等の床面は、別途カッターで小孔掘削が必要。
適用範囲 対象物質:重金属(Cd、Pb、As、Se等)、無機化合物(シアン等)、還元性無機化合物(Cr6+等)揮発性有機化合物(ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等)、難揮発性有機化合物(PCB等)、揮発性炭化水素(ベンゼン等)、農薬(有機燐化合物、1,3-ジクロロプロペン、チウラム、シマジン、チオベンカルブ等)

地  質:N値が15(砂礫を含まない)以下の土壌であれば採取可
    (但し15m以浅)。

課題  N値が15以上の砂礫あるいは砂礫混じりの土壌には不適。
 騒音は直近で95dB程度ある。
 液状物質の場合には、不攪乱試料採取時に逃がす可能性がある。
 粘土など不透水層を打ち抜くと、浅い土壌・地下水汚染では汚染物質を深層にまで侵入させる可能性がある。
参考とした
文献・資料
(社)土壌環境センター(1999)土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準.
山本 勇(1997)地層・地下水・地下空気汚染診断のための効率的な試料採取・分析技術.環境と測定技術、24(9)、26-31.
備考  孔の大きさによるが、試料の採取孔は土壌ガス吸引井や観測井として使用可

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