大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:地下水-11

環境項目 地下水 技術等の種類 予測
技術等の名称 数値解析モデル:多相流モデル
技術等の概要  有機塩素系化合物等の問題で、土中水、油、間隙空気といった多相系における浸透問題を解析する手法であり、土中水、油、間隙空気の3相が存在する状況における浸透の支配方程式は次式で表せる。

fig_05.gif (2260 バイト)

 ここで、

i、Si、ρi、μi、P、Krii相の圧力、飽和度、密度、粘性係数、比透水係数は間隙率、は絶対透水係数、は重力加速度である。

調査・予測の
必要条件
1.解析に必要な物理特性
 ・Pw-Sw、Pn-Swの不飽和土の水分保持特性(pF曲線)
 ・不飽和透水係数と透気係数の飽和度との関係
 ・地層毎の透気、透油、透水係数等

2.境界条件
 ・流量既知境界
 ・水頭(圧力)既知境界条件

適用範囲 ・モデルにより1次~3次元の解析が可能。
課題 ・解析手法に課題が残る。
・微量物質の挙動の精度良い解析が困難。
・地盤浸透に関する不均質性の評価及びモデルへの再現。
参考とした
文献・資料
西垣 誠(1998)地下水汚染の解析.地質と調査、3、21-27.

改訂地下水ハンドブック編集委員会(1998)改訂地下水ハンドブック.(株)建設産業調査会、東京、pp1504.

地下水の科学研究会(1995)地下水の科学I.土木工学会、東京、pp235.

地下水の科学研究会(1996)地下水の科学II.土木工学会、東京、pp252.

地下水の科学研究会(1996)地下水の科学III.土木工学会、東京、pp194.

備考

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