大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)TOPへ戻る

技術シート 登録番号:水象-8

環境項目 水象 技術等の種類 調査
技術等の名称 三次元海浜変形モデル
技術等の概要  海浜の変形を物理的なメカニズムに基づいて予測するモデル。
 モデルは以下の3つのサブモデルによって構成され、さらにその内容によって多くのモデルに区分される。
 1)波浪場の計算
 2)海浜流場の平面分布計算
 3)漂砂量と地形変化の計算

 これらのステップを一度だけ実施する「定常解析」は、定性的な地形変化の傾向を把握するために用いられる。
 また、各ステップの計算を繰り返す「非定常解析」は、実際の海浜変形を定量的に把握するために用いられるが、計算時間と時空間スケールを勘案して簡略化することが必要である。

 漂砂と地形変化については
海浜流のみを考慮するモデル
砕波帯内の流れを断面平均流として解く
断面平均流に鉛直1次元、あるいは鉛直2次元モデルによる戻り流れを考慮する

などに区分される。

調査・予測の
必要条件
適用範囲  三次元海浜変形モデルを含む海浜変形モデルの適用範囲は、その時空間スケールからおおむね次ページの図のように表される。
課題  現状では時空間スケールや空間的精度に、計算機の計算時間による限界が生じており、何らかの簡略化が必要とされる。
参考文献 土木学会海岸工学委員会研究現況レビュー小委員会(1998)漂砂環境の創造に向けて.丸善、東京、pp359.
備考

添付資料-1

 

fig_02.gif (7889 バイト)

図 海浜変形モデルの適用範囲

 

前ページへ 次ページへ