大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)TOPへ戻る

技術シート 登録番号:水象-9

環境項目 水象 技術等の種類 予測
技術等の名称 多層レベルモデルによる航路埋没の予測計算
技術等の概要  底泥の巻上げ・輸送・堆積により航路が埋没する、シルテーション現象を計算する数値計算手法である。
 底泥の巻上げは、底層の流れに起因するものであり、底層の流れに関係する潮流と波浪による海浜流の計算と、その計算結果の流動条件による移流拡散計算が基本となる。
調査・予測の
必要条件
地形条件;水深、構造物
波浪条件;沖波
潮流観測結果;潮流調和分解結果、潮流楕円等
底泥条件;粒度組成
河川等流入淡水流量
適用範囲
非常に微細な粘土やシルトが堆積し、底泥の巻き上げが起こりやすい浅海域
予測内容:底泥の巻き上げ・輸送・再堆積(シルテーション現象)による航路埋没等の予測
課題
粒径がシルトより小さい場合についての検証がまだ行われていない。
水中から沈降する有機物(プランクトンの死骸等)にあてはめる場合には、モデルの改良が必要になるものと思われる。
参考文献 鶴谷広一・村上和男・入江功:多層レベルモデルによる航路埋没の予測計算・海岸工学論文集、36、379-383.

鶴谷広一・村上和男・入江功・笹嶋博・糸井正夫(1994)Fluid mudを考慮した三次元シルテーション予測モデルについて.海岸工学論文集、41、1011-1015.

備考

前ページへ 次ページへ