大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:水質-14

環境項目 水質 技術等の種類 予測
技術等の名称 鉛直二次元モデル
技術等の概要  河川、貯水池などにおいて、水平方向(流線に直交する方向)の流速、水質等は一定と考え、流れの方向及び鉛直方向の変化を対象としたモデル。鉛直方向への層間で伝達される物理量は運動量のみとし、各層内での密度を一定不変として扱う。
 流れの場を連続式及び運動方程式で解くとともに、対象物質が保存系物質である場合には物質収支式(拡散方程式)により物質濃度を計算する。対象物質が沈降を伴う場合には物質変化過程に沈降項を組み込み、さらに非保存系物質の場合には物質の変化過程を定式化して計算する(物質循環モデル)。

fig_07.gif (7513 バイト)

調査・予測の
必要条件
水域の形状
境界における流速・水温、水質
気象条件(日射量、気温、風速、湿度、雲量)
再現性検討のための流速・水質観測データ
適用範囲
感潮域を含む河川や細長い形状の閉鎖水域(内湾、貯水池など)
水温、濁度、溶存酸素など、鉛直方向の変化を考慮する必要のある場合。
側方流入の著しい場合や、貯水池の二股形状などを考慮する際には不十分。
課題
参考文献 森北佳昭・天野邦彦(1991)貯水池水質の予測・評価モデルに関する研究.    土木研究所報告、182(1)、1-109.

池田裕一(1998)水圏の環境.東京電機大学出版局、東京、pp404.

平野敏行(1998)沿岸の環境圏.フジテクノシステム、東京、pp18.

(社)環境情報科学センター(1999)環境アセスメントの技術.中央法規出版、東京、pp1018.

備考  

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