環境項目 | 水質・底質 | 技術等の種類 | 調査 予測 |
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技術等の名称 | 自然浄化効果のモデル化 (干潟実験生態系(メソコスム)を用いた物質収支等の観測) |
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技術等の概要 | 干潟の修復・創生に役立つ知見の集積を目的とし、1994年に干潟生態系を模擬できる実験施設(メソコスム)を整備し、次のような研究を続けている。 ・物質収支に関する実験:干潟浄化機能の解明 ・物理的撹乱等が底生生物群集に与える影響 ・底生生物群集の遷移等の観測 なお、干潟生態系は、バクテリア、付着藻類および粒状有機物(デトリタス)を起点として、ベントス(貝類・多毛類・甲殻類等)を経て鳥類に到る食物網が主要な物質循環経路であり、バクテリア、付着藻類およびベントスの底生生物が主要な構成生物となる。 実験生態系(メソコスム)の手法は、生物や環境条件を目的に応じてコントロールが可能であり、比較実験が容易に行える利点がある。 |
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調査・予測の 必要条件 |
・物理的条件:波浪・流速 ・潮汐条件:周期、水位 ・土質条件:粒度組成、間隙率等 ・干潟勾配 ・海水交換頻度 ・水質条件:交換水 ・光条件等 |
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適用範囲 | 干潟の生態系 調査内容:波浪・流速条件等の環境条件と底生生物群集の動態および物質収支(浄化機能)等の関係 |
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課題 | 底生生物群集の安定に時間を要する(実験開始後27ヶ月で、現存量は動的平衡状態に達しているが、種類構成は初期の遷移状態にある)。 施設の生物量、代謝速度等の、底生生物の生理・生態的な影響の把握が必要である。 |
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参考文献 | 細川恭史・桑江朝比呂・三好英一・室善一朗・木部英治(1996)干潟実験施設を用いた物質収支観測.港湾技術研究所資料、832、pp22.
桑江朝比呂・細川恭史・古川恵太・三好英一・木部英治・江口菜穂子(1997)干潟実験施設における底生生物群集の動態.港湾技術研究所報告、36(3)、3-35. |
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備考 |