大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:騒音-8

環境項目 騒音 技術等の種類 予測
技術等の名称 音圧レベルを基に騒音レベルのピーク値を求める方法
技術等の概要  ベンチカット発破を矩形面音源とし、矩形面音源における音の伝播式(近似式)から予測地点における音圧最高値を求め、既存の発破騒音の測定結果より推定された換算式より騒音レベルを計算する。
調査・予測の
必要条件
・岩盤から大気中に投射される音波の音圧設定
  P0=800~4,000Pa

・面音源(ベンチカット面)の大きさの設定

・発破位置の設定

適用範囲 ・ベンチカット発破(内部装薬発破)の場合

・発破位置と予測位置が十分に離れている場合

課題 岩盤から大気中へ投射される音波の音圧(P0)の設定値によって予測値が左右される為、このP0の設定について妥当性の検証が必要である。
参考とした
文献・資料
大阪府(1986)阪南丘陵開発計画に係る土砂採取工事に関する環境影響評価書.

和歌山県土地開発公社(1986)加太開発計画に係る土砂採取事業に関する環境影響評価書.

備考

添付資料-1

[1]予測の手順
土砂採取計画に基づいて発破計画及び地域の状況を考慮した予測対象地点の設定
発破計画を基に予測対象時期の設定
予測対象地点との位置関係を考慮して発破位置を設定
実験から求められた予測モデルを用いて音圧レベル、騒音レベルを予測

fig_05.gif (3039 バイト)

 

図 発破の騒音の予測手順

 

添付資料-2

[2]予測モデル

予測モデルは、音圧レベルを基に騒音レベルのピーク値を求める方法である。

 

(ア)音圧レベル
 発破による音圧レベルは、適正内部装薬発破が行われ、音源と予測地点との距離が十分離れていることから、次式を用いる。なお、面音源からの音圧比の距離減衰は下図に示すとおりである。

     

    fig_06.gif (12269 バイト)

    図 面音源からの音圧比の距離減衰

    (相対距離が十分離れているときは直線となり上式が成立する)

     

(イ)騒音レベル

 音波のピーク値のレベルから騒音レベルへの換算は、実測調査結果より次式を用いる。

fig_07.gif (1010 バイト)

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