大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)TOPへ戻る

第5章 悪臭シート

登録番号:悪臭-5

環境項目 悪臭 技術等の種類 予測
技術等の名称 トレーサーガスを用いた予測
技術等の概要  風洞実験を用いた予測である。
 ある一定の条件のもとで、複雑地形における気流の分布等の予測に用いられる。風洞事件は、現実とモデルとの相似関係が保たれていることが前提となり、気流場の状態を表す無次元数のレイノルズ数及びリチャードソン数を満たすように、地形や建物の縮尺、風速、温度比を定めるとともに、風速分布、温度分布を満足するように粗度や風上側の条件を設定する。実験において、排出ガスの上昇を考慮してトレーサーガス(六弗化硫黄)を放出し、その濃度を測定することにより結果を得る。
 計画地周辺の地形や建物の状況などを模型化することにより、それらの周辺で生じる濃度分布を把握することが出来る。
 地形状況及び気象状況を比較的よく考慮しているため、他の予測手法と比較して予測精度は高い。
調査・予測の
必要条件
・計画地周辺の地形や建物などの模型を作成
・風速分布及び温度分布を満足すべく粗度や風上条件の設定
・実験の際の試料採取時間を30秒とする。
適用範囲 ・風洞模型の作製範囲についてのみの予測
・大気が中立状態の場合
課題 ・多くの実験回数を得にくい
参考となる
文献・資料
(社)環境情報科学センター(1999)環境アセスメントの技術.中央法規出版、東京、pp1018.
備考  

前ページへ

次ページへ