大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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第5章 大気質技術シート

登録番号:大気質-25

環境項目 大気質 技術等の種類 予測
技術等の名称 OMLモデル

(Operationelle Meteorologiske Luftkvalitetsmodeller)
技術等の概要  ガウス型プルームモデルにおいて、Pasquil-Giffordの拡散パラメータに替えて、大気境界層のスケーリングパラメータから計算される拡散パラメータを用いるモデル。
 従来のPasquil-Gifford方式に比較して、特に対流混合層における高煙源からの拡散予測の精度があがったほか、乱流パラメータと拡散の関係が理論的に記述されており、今後のガウス型プルームモデルの新たな方向として期待される。
調査・予測の
必要条件
排出源データ
気象データ
排出源および評価点の位置・標高
適用範囲 煙源から20km以内の距離における、時間平均濃度の予測。
煙源は単数あるいは複数の煙突。面源にも適用可能と考えられている。
複雑地形や、表面粗度の変化する地域には適用できない。
化学反応、沈着等は組み込まれていない。
課題 我が国における実施例がなく、今後の検討が必要。
参考となる
文献・資料
河野仁(2000)欧米における大気拡散モデル-新世代の近距離大気拡散モデルについて.大気環境学会誌、35(3)、133-143.

National Environmental Research Institute (NERI), Denmark Home Page

(http://www.dmu.dk/AtmosphericEnvironment/OML_Intr.htm)
備考 モデルの詳細については、上記参考文献を参照のこと。

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