大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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第5章 大気質技術シート

登録番号:大気質-23

環境項目 大気質 技術等の種類 予測
技術等の名称 指数近似モデル
技術等の概要  予測により算出された窒素酸化物(NOx)濃度から二酸化窒素(NO2)濃度を算出する手法の1つ。
 環境大気中に放出されたNOが移流時間が長くなるにつれ酸化されてNO2となる過程を移流時間、風下距離等を変数とする指数関数で示すもの。
 野外観測においてNO/NOxが時間につれて指数的に減少するという事実に基づくモデル(指数近似モデルI)及び拡散方程式とNOのO3による酸化反応、NO2の光分解反応の連立から数値的に導いた式(指数近似モデルII)がある。

fig_05.gif (5884 バイト)

調査・予測の
必要条件
モデルI
・拡散計算によるNOX濃度
・拡散時間

モデルII
・拡散計算によるNOX濃度
・バックグランドNOX濃度
・バックグランドNO2濃度
・バックグランドO3濃度
適用範囲
課題  単独発生源を念頭に置いて考えられており、バックグランドのO3濃度を一定としている。多数の発生源が重合される場合には他の発生源によるNOによりO3が消費されるため、同モデルではNO2濃度を過大に評価する傾向にある。
参考となる
文献・資料
環境庁大気保全局大気規制課(1995)窒素酸化物総量規制マニュアル〔改訂版〕.公害研究対策センター、東京、pp409.
備考

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