大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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第5章 大気質技術シート

登録番号:大気質-21

環境項目 大気質 技術等の種類 予測
技術等の名称 三次元数値解析手法
技術等の概要  3次元の流体力学モデル(差分法等)を用いて、複雑地形における風(風速・風向)の場を予測し、この場をもとに汚染物質(ガス状、粒子状物質)の拡散・飛散をシミュレーションするものである。
 乱流などのメッシュオーダー以下の現象再現手法により、k-εモデル、クロージャーモデル(HOTMAC/RAPTAD)などの種類がある。
調査・予測の
必要条件
(1)気象条件
 時刻別風向風速

(2)排出源条件
 排ガス量、排ガス温度、排出口高さ、排出汚染物質の濃度

(3)地形条件

(4)風速の鉛直分布を決定するべき指数の設定
適用範囲  
課題 ・風の場を予測するに当たり、十分な現況再現を把握する必要がある。
・接地逆転層の考慮は困難である。
・計算結果は短期時間スケールの予測値である。年平均値を算出する場合は、プルーム・パフ式で計算した1時間値との補正係数を設定する等から年平均値を計算する。
参考となる
文献・資料
横山長之(1992)大気環境シミュレーション -大気の流れと拡散-.白亜書店、東京、pp202.
岡本眞一(1993)大気環境アセスメントのためのコンピュータ流体解析の基礎.(社)産業環境管理協会、東京、pp142.
備考  米国のモデルとして、リアルタイムのグリッド気象データをもとに予測を行うRAMS(コロラド大)や、EPAの推奨モデルであるUAMなどがある。

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