大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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第5章 大気質技術シート

登録番号:大気質-15

環境項目 大気質 技術等の種類 予測
技術等の名称 JEAモデル(JEA線煙源拡散式)
技術等の概要  道路沿道における自動車排出ガスによる大気質濃度の予測式。
 地表付近の風速が高さによってかなり変化することから、鉛直方向の濃度分布を非正規型としている。式形にはHe(有効煙突高)を含まず、従って基本的に地上源(He=0)からの拡散を表現する。
 計算は直角風時(風速1m/s以上で線源と風向のなす角度が40°以上のとき)、平行風時(風速1m/s以上で線源と風向のなす角度が40°未満のとき)および無風・弱風時(風速1m/s未満のとき)に区分して行われる。
 パラメーター等は大阪で行われた拡散実験に基づいて決定されている。
調査・予測の
必要条件
線煙源排出強度(汚染物質排出量)
線源と計算点の座標
風向風速
放射収支量
交通量
沿道条件(パラメータの設定)
適用範囲 ・排出源が直線とみなせる平坦道路における、自動車排出ガスが沿道環境大気に及ぼす影響の予測
・排出源は地上源
・年平均値、1時間値、日平均の年間98%値等が予測可能
課題  平坦地での拡散実験を基に作成された手法であるため、山間地、トンネル項口等の特殊部に対して適用できない。
 これに対し、東京都修正モデル(東京都環境保全局)は、道路構造(高架構造等)に応じた予測ができるように修正を加えている。
参考となる
文献・資料
環境庁大気保全局大気規制課(1995)窒素酸化物総量規制マニュアル〔改訂版〕.公害研究対策センター、東京、pp409.
備考 舞州スポーツアイランド計画に係る環境影響評価書(平成5年 大阪市)

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