大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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第5章 大気質技術シート

登録番号:大気質-12

環境項目 大気質 技術等の種類 予測
技術等の名称 CTDMPLUS (Complex Terrain Dispersion Model Plus Algorithms for Unstable Situations
技術等の概要  複雑地形における定常モデルであるCTDMに、非定常状態の予測を加えたモデルで、EPAの推奨モデルの一つ。煙源より高い地点の予測が可能。
調査・予測の
必要条件
煙源情報:煙源位置、高さ、煙突内径、吐出速度、吐出温度、排出源強度(可変排出源であれば時間毎の強度、速度、温度)
気象情報:時間毎風向風速、気温、乱流データ
地形情報:地形コンター
適用範囲 煙源:高位置にある煙源
地形条件:郊外および都市地域、煙源より高標高の予測が可能。地形勾配は15°を超えないこと。
予測範囲:50km以下
予測時間:1時間~1年間
課題  米国の気象条件、地形条件等での予測を前提に作成されているため、我が国における適応については慎重な検討が必要である。
 特に風向風速、地形等の条件から計算によって地表面の摩擦速度や上層の気象を算出するため、気象条件や地形条件の異なる地域での適用には留意が必要である。
 なお、同モデルはソースコードが公開されているが、コードに変更を加えた場合には" CTDMPLUS "ではなくなることに注意が必要である。
参考となる
文献・資料
U.S.ENVIRONMENTAL PROTECTION AGENCY(1989)User's Guide to the Complex Terrain Dispersion Model Plus Algorithms for Unstable Situations (CTDMPLUS).EPA Publication No. EPA-600/8-89-041.

U.S.ENVIRONMENTAL PROTECTION AGENCY(1999)Appendix W to 40CFR Part51.
備考

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