大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)TOPへ戻る

第5章 大気質技術シート

登録番号:大気質-4

環境項目 大気質 技術等の種類 予測
技術等の名称 正規プルーム・パフモデル
技術等の概要  有風時(u≧1m/s)には正規プルーム式、弱風時(0.5≦u≦1.0)には弱風パフ式、無風時に(u<0.5)にはパフ式を用いる。
 長期濃度を求める場合には、一風向内では濃度が一様であるとし、水平方向の拡散パラメータσuに無関係とした式を用いる。
 基本式は高さ方向に風向・風速が一定を条件としている。
 プルーム式は発生源強度及び流れの場が定常を前提としているが、パフ式は発生源強度及び風向・風速の時間変化に対応可能である。
調査・予測の
必要条件
風速
風向
有効煙突高
大気安定度
Lidの有無・高度
適用範囲 ・基本的には平坦面における定常状態に適用。非定常な場の再現には何らかの擬似的な手法を用いる必要がある。
・あまり複雑でない地形変化やダウンウォッシュには、有効煙突高や拡散パラメータの修正により対応が可能
・積分により線源・面源にも対応可能
課題 ・安定度階級が不連続に変化している
・Pasquill-Giffordの拡散パラメータは粗度の3cm程度の地域での実験によるものであり、都市のように粗度の大きい地域では粗度の差を無視できない。また、地上源からの拡散実験によっているため、高煙源からの拡散幅とは若干異なる。
・混合層の不安定大気中での煙の挙動は混合層内での大きなスケールの流れにより煙の主軸が上下するが、この主流の向きが表現できない。
参考となる
文献・資料
環境庁大気保全局大気規制課(1995)窒素酸化物総量規制マニュアル〔改訂版〕.公害研究対策センター、東京、pp409.
備考

添付資料-1

fig_01.gif (9834 バイト)

前ページへ 次ページへ