大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:土壌-7

環境項目 土壌 技術等の種類 調査
技術等の名称 活性炭吸着/電磁加熱脱着質量分析法
技術等の概要  先端に活性炭粉末を付着させた磁性ワイヤーをバイアルビン(直径3cm、長さ20cm程度に装填し、このテストピースを深さ30cm程度に埋め込む。現場に2~3週間放置するが、その間に地下化や上昇してきた揮発性物質を活性炭に吸着させ、テストピース回収の後、質量分析計で分析する。
 結果は濃度の絶対値ではなく、イオンカウントとして表示されるが、高感度で表層土壌ガスの相対濃度が分かる。
 汚染源探査や工場敷地内の土壌ガス高濃度地域など、低濃度から高濃度までの土壌ガス調査技術として普及している。この技術は、元々石油など地下資源探査技術として開発された技術である。
調査・予測の
必要条件
 直径15cm、深さ30cm程度の小孔を掘削し、テストピースを埋め込む
 現場での汚染物質の吸着に2~3週間と分析時間が必要。
適用範囲 対象物質:揮発性有機化合物(ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等)、揮発性炭化水素(ベンゼン等)
適用濃度:濃度換算で1ppbvまで検出できる。
地  質:不飽和帯、透水層
課題  汚染物質の吸着や分析にかなりの時間が必要である。
参考とした
文献・資料
(社)土壌環境センター(1999)土壌・地下水汚染に係る調査・対策指針および運用基準.
備考  地下水汚染プルーム調査や汚染源探査調査技術として、土壌ガス調査を応用した技術にライン調査法がある。

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