大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:水質-23

環境項目 水質 技術等の種類 予測
技術等の名称 自然浄化効果のモデル化
(二枚貝の浄化力を考慮した汽水湖沼の水質)
技術等の概要  閉鎖性水域の浄化対策として、自然の浄化力に着目し、これらを維持あるいは増進させる対策が提案されはじめている。
 また、本モデルが対象とした宍道湖は、シジミによる捕食が植物プランクトンの自然変動に大きな影響を及ぼしているものと考えられている水域である。
 モデルは、植物プランクトン、アンモニア及びシジミの3変数による簡易モデルであるが、宍道湖の空間的な水質分布特性(シジミ分布密度の影響等)を十分に表現できる。
調査・予測の
必要条件
・地形条件:水深等
・流入負荷量:アンモニア
・流入水量
・水質分布:植物プランクトン(クロロフィルa、アンモニア)
・底質分布
・二枚貝の水平分布:生息密度(季節別)
・モデルパラメータ

植物プランクトンの増殖速度・死亡等、底泥の溶出速度、二枚貝のろ過速度・排泄速度・死亡速度等
・その他関連データ:水温、二枚貝の漁獲等
適用範囲 二枚貝の水質変動への影響が大きい水域
予測項目:植物プランクトン(クロロフィルa)、アンモニア、二枚貝
影響要因:アンモニア、二枚貝
課題 二枚貝の自然動態機構、モデルパラメータ等の技術知見の蓄積・解明
参考文献 中村由行・Fatos Kerciku・二家本晃造・井上徹教・山室真澄・石飛裕・嘉藤健二(1998)二枚貝が優占する汽水湖沼の水質のモデル化.海岸工学論文集、45、1046-1050.
備考  

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