大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)TOPへ戻る
技術シート 登録番号:騒音-11
環境項目 |
騒音 |
技術等の種類 |
予測 |
技術等の名称 |
屋外の音の伝播における空気吸収の計算
(JIS Z 8738:1999)(ISO 9613-1:1993) |
技術等の概要 |
ISO 9613-1に基づき作成された日本工業規格であり、音源から遠く離れた場所での環境騒音のレベルを予測するため、屋外を伝わる音の空気吸収による減衰を計算する方法を定めている。主な内容は以下のとおりである。
・ |
音響模型実験で使用する超音波領域の周波数及び上空から地上へ向けて伝搬する音の予測をする場合に必要な低い気圧など特殊な用途にも適する。 |
・ |
1/Nオクターブバンドフィルタで分析した広帯域の音の空気吸収の減衰を、その中心周波数に相当する周波数の空気吸収による鈍音の減衰から計算する方法を示す。 |
・ |
気象条件の一様な大気に適用され、様々な気象条件における空気吸収による音の減衰の違いを説明するため、音圧レベルの測定値に加える補正値を算出する場合にも用いることができる。 |
・ |
濃霧及び不純物を含まない大気の中で起こる吸音機構の主要なものについて規定する。 |
空気吸収による鈍音の減衰の基本式は以下に示すとおりである。
減衰の基本式
Pt=Piexp(-0.1151αs)
Pt:音圧振幅
Pi:初期値
s:距離
0.1151:定数
音圧レベルの減衰
また、周波数fの純音の音圧レベルがs = 0の地点の初期値から距離sの地点のレベルになるまでに受ける空気吸収の減衰δLt(f)(単位:デジベル)は次式で示される。
δLt(f)=10log10(Pi2/Pt2)=αs (dB)
|
調査・予測の 必要条件 |
|
適用範囲 |
次に示す変数の範囲において適用される。
・音の周波数:50Hz~10kHz
・気温:-20℃~50℃
・相対湿度:10%~100%
・気圧:101.325kPa(1気圧) |
課題 |
|
参考とした 文献・資料 |
日本規格協会(1999)屋外の音の伝播における空気吸収の計算(JIS
Z 8738). |
備考 |
|
前ページへ
次ページへ