大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:風害-1

環境項目 風害 技術等の種類 予測
技術等の名称 風洞実験による風騒音の予測
技術等の概要  高層建築物の手すりやパンチングパネル等の模型を用い、風洞にて様々な風向・風速の風を再現し、どのような状況下でどの程度の風騒音が発生するかを予測する手法。
 風騒音の測定には、騒音計を用いたり、複数の人間の聴覚によるランク付けなどの手法が用いられている。
 実際に風騒音の発生が確認された場合には、対策を模型に施し、その対策が有益かを検証することができる。
調査・予測の
必要条件
風騒音の発生源となると考えられる構造物等の模型
計画地の卓越風などの気象情報
周辺の建築物等の状況
適用範囲 建築物の一部の構造物などの予測に限定される
課題
風騒音の発生の実験はミクロなレベルでは十分実用的だが、環境影響評価のような広域的な地域の風の状況として予測可能かどうか課題が残る(高層建築物の手すり等の一部分についての実験事例はあるが、建築物全体としての環境影響評価の事例はない)。
実験結果と実際の風が吹いた場合の風騒音の発生状況との比較検証が困難で、予測結果の妥当性の検証が難しい。
参考とした
文献・資料
「パンチングパネルの風による騒音」日本機会学会No.910-39(III B)機会力学・計測制御講演論文集(Vol.B),p135-140
「手すり子の風騒音発生対策」長谷工技報No.8 1991,p100-104
備考

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