平成13年度第1回環境負荷分科会
資料-2

巻末資料

温室効果ガス排出量算定資料

1.工場・事務所の操業に温室効果ガス排出量の推計

1)活動量の推計

(1)建築照明・空調等の電力・燃料消費

[1] 算定式
   電力使用量(kWh)=事務所・工場の延べ床面積(m2)×延べ床当りの原単位 (kWh/m2)

[2] 原単位  「平成10年度 建築物エネルギー消費量調査報告書 (社)日本ビルエネルギー総合管理技術協会」での工場での平均値(異常値カット)を採用した。

[3] 算定結果

企業団地進出企業
業種
延床面積(m2 燃料等消費量原単位(/m2) 燃料消費量
都市ガス(m3/年) 灯油(l/年) 電力 (kWh/年) 都市ガス(m3/年) 灯油(l/年)  電力   (kWh/年)
A
製紙
17,174
2.79
5.01
218
47,915
86,042
3,743,932
B
鋼材溶接
1,684
2.79
5.01
218
4,698
8,437
367,112
C
倉庫
144
2.79
5.01
218
402
721
31,392
D
鋼材溶接
1,069
2.79
5.01
218
2,983
5,356
233,042
E
配管加工
801
2.79
5.01
218
2,235
4,013
174,618
F
鋳造
858
2.79
5.01
218
2,394
4,299
187,044
G
めっき
323
2.79
5.01
218
901
1,618
70,414
H
めっき
1,848
2.79
5.01
218
5,156
9,258
402,864
I
板金
940
2.79
5.01
218
2,623
4,709
204,920
合  計
24,841
69,306
124,453
5,415,338

(2)工場機器の電力消費量

[1] 算定式  

個別主要機械の電力量(kWh)=個別主要機械の駆動出力(kW)×工場の稼働時間(hr)×負荷率

全体での電力使用量(kWh)=Σ個別主要機械の電力使用量(kWh)+その他補機等の電力使用量(kWh)

負荷率:既設の施設の実績を考慮して80%とした。    

その他の補機等の電力使用量:既設の実績等を参考として主要機械の合計25%とした。

[2] 主要機械の駆動出力

 主要機械の駆動出力は事業計画にもとづいて設定した。

[3] 算定結果

注1)負荷率の数値=設定した負荷率80%(0.8)×補機等の割増25%(1.25)=1

(3)廃棄物焼却に伴う活動量

[1] 算定対象

 算定対象及び活動量は事業計画による。

・廃棄物量         60,000t/年
・廃棄物の種類       ペーパースラッジ、パルパー粕、蒸発濃縮設備からの濃縮液               (汚泥として取り扱う。)
・焼却炉の稼動日数     260日
・一に日当たりの稼動時間  24時間
・助燃料(灯油)      10 l/t
・ごみ

[2] 算定結果

処理ごみ量 灯油使用量
全体量 (t/年) 内訳 (l/年)
紙くず相当
(t/年)
汚泥相当
(t/年)
60,000 47,000 13,000 600,000

2)温室効果ガス排出量の推計

[1] 算定式  
 各温室効果ガスの排出量=Σ(各活動の活動量×排出係数)・・・・・・ (1)   
温室効果ガスの総排出量=Σ(各温室効果ガスの排出量×地球温暖化係数)・・・・・ (2)

[2] 原単位
 「地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地方公共団体の事務及び事業に係る温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン 平成11年8月 環境庁地球環境部」による。

[3] 算定結果
 以下に示す。

・廃棄物焼却

・建築物の利用に伴う温室効果ガスの排出量(ベースライン)

・工場の操業に伴う温室効果ガスの排出。

2.対策による削減量の推計

1)コージェネレーション
・発電量:製紙業グループでの電力消費量相当の電力量とする。
・加算する項目:燃料の都市ガス ・削減する項目:供給する電力量(電力として削除する。)         
供給する熱量(熱量が等量である灯油量に換算して、灯油の削減量とする。)

2)廃棄物焼却廃熱の供給
・供給熱量:抄紙工程で必要となる量とする。
・加算する項目:なし
・削減する項目:製紙業での灯油使用の全量

3)算定結果

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