平成12年度 第1回水環境分科会
資料7

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技術シート

登録番号:地下水-5

環境項目

地下水

技術等

の種類

調査・予測

評価・その他

技術等の名称

数値解析モデル:準三次元モデル

技術等の概要

複数の帯水層と半透水性の加圧層からなる地盤構成の地下水流動解析に用いる手法であり、水平二次元モデルに鉛直一次元モデルを組み合わせ、加圧層からの絞り出しや加圧層を通しての絞り出しを帯水層への涵養量として与えて解く手法である。帯水層内は水平方向のみの流動であり、加圧層内は鉛直方向のみ流動するとの仮定に基づく。平面二次元モデルに比べて多層構造を考慮できる点で優れている。

fig2-7-5.jpg (31739 バイト)

調査・予測の必要条件 ・対象地域の水理地質構造(堆積構造、帯水層・半透水層区分、層厚等)
・各帯水層の地下水位及び変動特性
・各帯水層、半透水層の透水量係数(T)、貯留係数(S)
・地下水涵養量(降水)
・将来計画、工事計画(揚水量、対策工、保全工等)
・境界条件(分水嶺、河川、湧水点等)
適用範囲 ・複数の帯水層と加圧層からなる地盤構成からなる地下水流動の解析に適している。
・帯水層と加圧層との透水係数にある程度の違い(2桁以上)がある場合。
・地盤沈下、地下水開発検討に適している。
課題 ・本モデルは厳密には三次元モデルではなく、実際に三次元の動きを示す地下水流動を正確にはシミュレートできない。
・帯水層と加圧層の透水係数の違いが2桁以下の場合には、3次元モデルが望ましい。
参考とした文献・資料 ・「地下水調査法」(山本荘毅 1983年)
・「改訂地下水ハンドブック」(㈱建設産業調査会 1998年)
・「地下水調査および観測指針(案)」(建設省河川局 1993年)
・「地下水モデル 実践的シミュレーションの基礎」(共立出版㈱ 1994年)
備考

 

技術の内容の説明資料 あり・なし 事例 あり・なし

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