大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術検討会中間報告書
大気・水・環境負荷分野の環境影響評価技術(I)<スコーピングの進め方>(平成12年8月)

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技術シート 登録番号:水質-10

環境項目 水質 技術等の種類 予測
技術等の名称 閉鎖性海域の窒素・リンに関する許容負荷量の推定
(湖沼におけるVollenweiderと同様な方法の内湾への適用)
技術等の概要  内湾の富栄養化と流入負荷量の関係を湖沼におけるVollenweiderと同様な方法により推定を行う水質の簡易予測方法。
 [平均水深×更新率]と[N,Pの単位面積負荷量]の相関図より富栄養化レベルの推定を行い、湾の富栄養化の可能性と許容負荷量の推定を行う。
 湖沼の方法を適用するに当たって、内湾での水の更新率(滞留時間の逆数)が、物質輸送が一過性の湖沼とは異なることや、外海からの流入物質量の影響についても考慮している。
調査・予測の
必要条件
・地形条件:水深、平面積、容積
・流入負荷量(N,P)
・淡水流入量
・滞留時間:湾内外の塩分量と淡水流入量より算出
・更新率:滞留時間の逆数
適用範囲 閉鎖性海域
湾全体を対象とする(完全混合を仮定)。
予測項目:富栄養化レベル(N,P濃度レベル)
影響要因:[平均水深×更新率]と[N,Pの単位面積負荷量]
課題 ・湾内の成層強度や密度流、吹奏流等の効果が十分に生かされていない。
・更新率の推定精度が解析精度に及ぼす影響が大きい。
参考文献 松梨史郎・今村正裕(1998)閉鎖性海域の窒素・リンに関する許容負荷量の推定の試み.海岸工学論文集、45、1001-1005.
備考  

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