戦略的環境アセスメント総合研究会報告書(平成12年8月)

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第3章 SEA導入に当たっての留意点

(1)弾力的な対応

SEAを、どのような事項に関し、どのようなタイミングで、どのような手続を経て行うかは、対象とする計画等の内容やその立案プロセス等に即して、弾力的に対応することが重要である。

 

(2)前提としての不確実性

SEAは計画等を対象とするため、環境影響の予測結果等には不確実性が伴うが、不確実性を過大に考える必要はない。SEAでは不確実性があることを前提に、スコーピングや複数案の比較評価等を活用し、計画等に適した評価を行えばよい。

(不確実性への対処)

(3)評価文書の分かりやすさ

評価文書には、科学的な環境情報の交流のベースとしての機能のほか、意思決定の際に勘案すべき情報を提供する機能がある。このため、評価文書は、分かりやすく記載するよう努めることが必要である。

(4)事業の実施段階での環境アセスメント等との重複の回避

SEAを行った後に事業の実施段階での環境アセスメントを行う際には、評価の重複を避けるため、SEAの結果を適切に活用することが重要である。

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