平成12年度 第1回水環境分科会
資料7

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技術シート

登録番号:地下水-3

環境項目

地下水

技術等

の種類

調査・予測

評価・その他

技術等の名称

地下水流動:水質組成による流動解析

技術等の概要

地下水に溶存する主要成分の分析を行い、主要成分の組成を図形表示法や多変量解析により水質の類似性や差異の程度を解析し、地下水の分布及び地下水の流動について把握する手法である。
・図形表示法:トリリニアダイアグラム、ヘキサダイアグラム(パターンダイアグラム)等
・多変量解析:濃度相関マトリックス解析、クラスター分析、主成分分析等

調査・予測の必要条件 ・主要成分(Na+、K+、Ca2+、Mg2+、HCO3-、Cl-、SO42-、NO3-、SiO4、Fe+等)の正確な水質分析が必要。
・対象地域の水理地質構造(帯水層構造)が明らかであること。
適用範囲 ・全ての地下水について適用可能。
課題 ・水理地質構造(帯水構造)が不明確の場合に、解釈を誤る可能性がある。オールストレーナの観測孔等では電気検層等により帯水層構造を明らかにし、層位別に採水する必要がある。
・図形表示法による水質区分には限界があるため、資料数が膨大な場合には多変量解析(統計手的手法)を併用する必要がある。
・他の地下水流動調査との併用が望ましい。
・分析値が基本となるため、分析値の品質管理が重要。(電気的中性、電気伝導率等によるデータチェックを必ず行う必要がある)
参考とした文献・資料 ・「地下水調査法」(山本荘毅 1983年)
・「改訂地下水ハンドブック」(㈱建設産業調査会 1998年)
・「地下水汚染論」(共立出版㈱ 1991年)
・「地下水資源・環境論」(共立出版㈱ 1993年)
・「地すべり地における地下水水質調査法(その1)~(その3)」(地すべり技術Vol.20,№1~№3,1993年~1994年)
備考 ・地下水の水質は、異質の地下水との混合、水文循環の過程で生じる化学変化、地層・岩石からの成分の溶出等により時間的、空間的に変化している。水質組成の解析には、上記に示した要因を考慮して行う必要がある。
技術の内容の説明資料 あり・なし 事例 あり・なし

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