海域生態系の環境保全措置の実施事例

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表3-2(7)  広島港五日市地区人工干潟

●課題

1.干潟の維持
圧密沈下の進行、波浪による浸食等により干潟の横断形状が完成時と比べ相当変化している
台風による浸食に対しては砂を補充している
一方、沈下に対しては砂の補充を行っていない
形状復元に向けての対策を検討中
 

2.生物生息空間としての改良

追跡調査の結果、豊かな生物相の出現する条件が特定されてきた
水鳥の採餌、休息など水鳥の生態に即した環境づくりやより多様な干潟生物が生息する環境づくりが必要
カモ類:採餌、休息には浅くて広い水面が必要
シギ類:汀線付近で採餌するため、長い汀線が必要
チドリ類:地盤の高い後背地で採餌するための幅広の干潟部が必要

 これらの課題に対応するため、補砂による浸食、沈下対策とともに、突堤、築堤マウンド、木杭、軽石等による対策の検討が進められている。

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