●環境保全措置の効果
1.鳥類の状況
図1 鳥類出現種類数の月別変化
図2 鳥類出現個体数の月別変化
図3 広島湾のガンカモ類飛来状況
◎造成前の天然干潟(八幡川河口域)の調査結果との比較 | |
・ | 出現種類数、個体数ともに造成工事中には減少 |
・ | 造成後1年目(平成3年2,5,9,12月)には種類数ではやや劣るものの個体数は造成前に近い状況に回復 |
・ | 造成後2年目には種類数、個体数ともに回復 |
・ | 広島湾内のガンカモ類は特に八幡川河口域と御手洗川河口域に多く飛来する傾向 |
・ | 人工干潟造成工事期間中は御手洗川河口域を利用する傾向であったが、人工干潟完成後には再び八幡川河口域へ移動(これは人工干潟にアオサ類が豊富に存在していたことと、人工干潟前面に休息できる静穏な水域が確保されたためと推察) |
・ | 平成5年以降八幡川河口域へ飛来するガンカモ類は減少傾向(これは河川からの栄養塩の供給が減少したため、広島湾全域でアオサ類が減少しており、今までの一局集中型から広域分散型へ移行しつつあることに起因すると推察) |
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図3 広島湾のガンカモ類飛来状況