生物の多様性分野の環境影響評価技術検討会
環境影響評価シンポジウム~生態系と環境アセスメント~の記録

目次へ戻る

4 講演者のプロフィール

大島 康行

生物の多様性分野の環境影響評価技術検討会座長
(財)自然環境研究センター理事長

1924年生まれ。53年東京大学理学部大学院植物学科専攻(旧制)単位取得満期退学。理学博士。早稲田大学人間科学部教授を経て、現在は(財)自然環境研究センター理事長の他、早稲田大学名誉教授、自然環境保全審議会会長、国際環境問題科学委員会副会長なども務める。日本生態学会会長も勤めた。専門は植物生態学(落葉広葉樹林、ササ、ススキ群落、高層湿原(尾瀬ヶ原)の生態系の動態など)。早稲田大学所沢キャンパスの建設においてはアセスを自ら実施した経験を持つ。

小野 勇一

九州大学名誉教授

1930年生まれ。1956年九州大学理学研究科生物学専攻生態学修士課程修了。64年博士課程単位修得退学。理学博士。65年九州大学理学部助教授、73年教授、94年定年退官し、名誉教授となる。現在は、中央環境審議会委員、日本生態学会長、北九州自然史博物館顧問、北九州市顧問などを勤める。専門分野は、動物生態学(哺乳動物の社会経済学、陸生・半陸生カニ類の比較生態学)。最近は、生態系の保護管理や保全生物学の分野で活動している。

清水 誠

日本大学教授

1935年生まれ。58年東京大学農学部水産学科卒業。63年東京大学大学院生物系研究科水産学専門課程博士課程修了。農学博士。87年東京大学農学部教授。97年より日本大学生物資源科学部教授となる。東京大学名誉教授、中央環境審議会委員、千葉県環境審議会委員なども勤める。主な著書に「海洋の汚染」「水産生物と環境」(共著)「水産資源学」(共著) 「東京湾の生物誌」(分担執筆)など。水産資源と環境についてを研究分野とし、昭和 40年代後半から東京湾の環境と生き物の変遷について調査を継続している。

渡辺 綱男

環境庁企画調整局環境影響評価課評価技術調整官

1956年生まれ。78年、東京大学農学部森林風致計画研究室を卒業し、環境庁に入庁。十和田八幡平国立公園や上信越高原国立公園でパークレンジャーとして公園の現地管理業務にあたるとともに、自然保護局では、緑の国勢調査、レッドデータブック、絶滅のおそれのある野生生物の保護・回復など、また水質保全局でアセスの審査を担当する。長崎県自然保護課長を経て、98年4月より現職においてアセス技術指針の策定やアセス技術の開発に携わる。

吉田 正人

(財)日本自然保護協会 保護部長

1956年千葉県生まれ。79年千葉大学理学部生物学科卒業後、日本ナチュラリスト協会事務局長となる。日本自然保護協会主任研究員、総務部長、普及部長、研究部長を経て、 98年より現職。88年より、国際自然保護連合日本委員会事務局を兼務。また90年より国際自然保護連合世界保護地域委員会委員として世界遺産条約の推進、東アジア保護地域行動計画の作成などに携わる。アセスについては自然保護NGOの立場から関与してきた。

青木 満

秋田県生活環境部自然保護課主幹

1951年秋田県生まれ。75年弘前大学理学部生物学科(植物生態学専攻)を卒業し、環境庁へ入庁(生物職)。富士箱根伊豆、十和田八幡平、大山隠岐、大雪山各国立公園管理事務所、自然保護局に勤務。91年環境庁を退職し秋田県庁に入庁。以来、秋田県生活環境部自然保護課において、現場で審査する立場から環境アセスメントに関与。99年より現職。

幸丸 政明

岩手県立大学教授

1945年東京生まれ。73年東京大学農学系大学院林学専攻博士課程単位取得退学、同年環境庁入庁後、パークレンジャーとして国立公園の現地管理業務にあたるとともに、自然保護局にて自然環境基礎調査、国立・国定公園計画再検討、レッドデータブック編纂、野生生物保護国際協力事業等に従事。東西センター客員教授を経て、現在岩手県立大学総合政策学部教授。専門:環境保全政策、野生生物保護管理。

目次へ戻る