環境保全措置の概要
哺乳類・両生類・爬虫類 |
哺乳類には、タヌキなどのように夜行性のものがあり、それらの生息環境が夜間照明によって影響を受けることがある。 また、哺乳類・両生類・爬虫類は、夜間に光に集まる昆虫類などを餌として求めてくるものも多い。 |
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鳥類 |
郊外に残された自然環境が、徐々に都市化されることに伴い、鳥類の生息分布に変化が起こることがある。特に森林に生息するフクロウ類などの猛禽類等の生息に夜間照明が及ぼす影響が懸念されている。 しかし、夜間照明の鳥類への定量的な影響は不明な部分が多い。 |
昆虫類 |
昆虫類には、蛾類のように光に誘引される走行性の種と、ホタルのように光を嫌う背光性の種があるが、これらのいずれの種も夜間照明の影響を受ける。 照明施設の設置場所の周囲に水田、山林、河川、湖沼などがある場合、季節によって昆虫の飛来が多くなる可能性があり、特定の種の消失が問題となる場合がある。 |
魚類 |
魚類には、光に集まるものや、忌避するものなど、照度や光の種類によって様々な種がある。 光放射の日長変動は、魚類の繁殖や種々の生理作用に影響を及ぼすが、養殖などと異なり、自由に移動できる野生のものについては、その影響がほとんど分かっていない。 |
植物 |
夜間照明は植物の生理生態に影響を及ぼす可能性があり、特に、光合成と成長などの栄養生理と生物季節の影響、短日植物や長日植物の花芽形成への影響、受粉のための訪花昆虫への影響など、さまざまな影響が報告されている。 都市内に植えられている街路樹等では、樹種によって人工光の影響の度合いが異なる。 |
評価書で本環境保全措置が記載されている事業
事業名称 | 対象種 |
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「1・4・1仁摩温泉津線」(発行年月:2004年3月)(所在都道府県:島根県)
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ゲンゴロウ、ゲンジボタル、(生態系) |
「1.4.3浜田三隅線、1.4.1浜田三隅線」(発行年月:2004年3月)(所在都道府県:島根県)
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(動物・生態系) |
「成田新高速鉄道線建設事業」(発行年月:2005年11月)(所在都道府県:千葉県)
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昆虫類 |
(生態系) | |
「豊岡都市計画1.4.1号北近畿豊岡自動車道・日高都市計画道路1.4.1号北近畿豊岡自動車道・八鹿都市計画道路1.4.2号北近畿豊岡自動車道北線」(発行年月:2006年1月)(所在都道府県:兵庫県)
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(動物) |
昆虫類 | |
「都市計画道路出雲仁摩線」(発行年月:2006年2月)(所在都道府県:鳥取県)
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昆虫 |
(動物・生態系) |
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