沈砂池の設置


 

環境保全措置の概要

工事に伴う濁水処理としては、事前の予防措置と急激な変化によるやむを得ない濁水放流の最小化に対する手法がある。
予防措置
工事に伴う濁水放流を防ぐためには、事前の予防措置が前提となり、土が水に浸食されないよう、盛土面の転圧、シートでの覆い、排水路(管等)の設置や沈砂池を十分に活用するための沈殿土砂の除去等がある。
濁水放流の最小化
集中豪雨などの急激な変化によるやむを得ない濁水放流を最小限にするためには、まず、排水水量の調整を行う調整池の設置が有効であり、濁りをとるための基本的な対策としては沈砂池を用いる。ここで、汚れた水を一時タンクに溜めて泥を沈殿させ上澄みをポンプで汲み上げ放流する。
沈砂池の能力を超える多雨の場合などは薬品を使用した凝集沈殿を行い、濁度除去を促進させる。
スペースに余裕がない、工期が短期である場合などは、パッケージ型の凝集沈殿装置を設置することも多い。
濁水処理に伴い、集積した土砂が排出される。単純な沈砂処理の場合は土砂のみであるが、薬品処理を施した場合は、汚泥、スラッジの処理処分も考慮する。
(「環境アセスメントの技術」(1999年8月,社団法人環境情報科学センター)参照。)
沈砂池
この他、造成表面勾配を内部側にする配慮や土留め柵の設置、トンネル工事における濁水処理施設等の設置等がみられる。

 

評価書で本環境保全措置が記載されている事業

・表中”事業名称”の該当する事業名称をクリックすると、事業ごとの環境保全措置の情報が得られます。
・表中”事業主体の関連サイト”右のURLをクリックすると、該当する事業の事業主体が公開しているサイトをみることができます。
・表中”事後調査情報サイト”右のURLをクリックすると、該当する自治体が公開しているサイトをみることができます。
事業名称 対象種

「仙塩広域都市計画(仮称)名取市下増田臨空土地区画整理事業及び(仮称)名取市関下土地区画整理事業」(発行年月:2003年01月)(所在都道府県:宮城県)

ヨシ群落、オオクグ、アイアシ、ミクリ、イカガヤツリ、カワラヨモギ、テリハノイバラ、オオバン、コジュリン、カワセミ、ダビドサナエ、アオハダトンボ、コオイムシ、オオヨシキリ、ヨシ原、(植物・動物)

「福間駅東土地区画整理事業」(発行年月:2003年02月)(所在都道府県:福岡県)

(植物・動物)

「東通原子力発電所1・2号機新設」(発行年月:2003年8月)(所在都道府県:青森県)

植物(陸域・海域)、動物(陸域・海域)、生態系

「都市計画道路大内白鳥バイパス線(一般国道11号大内白鳥バイパス)」(発行年月:2004年3月)(所在都道府県:香川県)

サンショウモ、コオイムシ、重要な魚類、昆虫類及び底生物(生態系)

「都市計画道路 鳥取青谷線」(発行年月:2005年5月)(所在都道府県:鳥取県)

(動物・生態系)

「都市計画道路出雲仁摩線」(発行年月:2006年2月)(所在都道府県:鳥取県)

(動物・植物・生態系)

「吉の浦火力発電所」(発行年月:2006年5月)(所在都道府県:沖縄県)

(動物・植物・生態系)

「東京国際空港再拡張事業」(発行年月:2006年6月)(所在都道府県:東京都)

(水生動物・陸生動物・水生植物・生態系)

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