環境項目 |
水質・水象 |
技術等 の種類 |
調査 |
技術等の名称 |
温排水の水中放水方式(複数管)ケースの3次元数値モデル
(乱流モデル) |
技術等の概要 |
発電所の冷却水放水形式は表層放水と水中放水に大別されるが、最近では、環境配慮等の観点から、水中放水を採用する例が多くなりつつある。
表層放水方式の場合、従来から平面2次元モデルにより温排水拡散予測が行われているが、水中放水の場合、放水口形状や海底地形の影響を受け、温排水は3次元的でで複雑な拡散挙動を示す。このため、水中放水される温排水については、水理実験手法を主体とした予測が行われている。
本モデルは、水理実験結果を基に開発された、水中放水方式の温排水拡散予測に適用可能な3次元数値モデルである。
(モデルの概要)
・放水口から温排水が浮上する地点までの近傍領域を対象とした。
・渦動粘性・拡散係数の推定に乱流モデル(k-εモデル)を用いるため、噴流が重合する領域についても計算が可能である。
・温排水の水温・流速分布や、海底面の影響による温排水浮上経路の変化、放水口間隔等の影響による温排水の縮流(水平方向の経路の変化)等を良く再現できる。 |
調査・予測の必要条件 |
・地形条件、構造物形状条件
・温排水の水温・流速条件等
・流入水量(河川等)
・流動条件(潮流)
・水温・塩分分布 |
適用範囲 |
温排水の水中放流方式
放水口近傍領域
予測項目;鉛直方向の流速、水温分布 |
課題 |
・実際の発電所の水中放水等への適用・検討
・海域流動モデル(3次元)等と組み合わせて、広域的な温排水の拡散範囲の予測モデルの開発
・水面に浮上後の、水平拡散へ移行した後の乱流特性を表現するモデルが課題 |
参考文献 |
仲敷憲和
他:3次元温排水拡散予測モデル、電力中央研究所研究年報(1996年版)
(関連論文)
「水平方向に放出された重力噴流の拡散挙動について」土木学会
水工学論文集,40,1996
(参考図書)
土木学会:水理公式集(平成11年版)、平成11年11月 |
備考 |
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技術内容の説明資料 |
あり・なし |
事例
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あり・なし |