平成12年度 第1回水環境分科会
資料7

資料一覧へ戻る

技術シート

登録番号:水質-15

環境項目

水質

技術等

の種類

調査

予測

技術等の名称

ヨシ原の水質浄化特性
(自然浄化効果のモデル化)

技術等の概要

内湾奥部などの水際の水質浄化能力は、内湾の水質浄化にとって重要である。ヨシの栄養塩の除去作用は水際の浄化能力の重要な一つである。
ヨシを用いた栄養塩の除去作用を対象とし、ヨシ原の懸濁粒子の沈降促進作用・生物への吸収同化作用の2つの作用について、現地観察および室内実験を行った。
(調査・実験概要)
・塩分の栄養塩吸収への影響の検討
間隙水の塩分濃度20‰を越えると極端に吸収が悪くなることがわかった。
・ヨシ原内の水理的特徴・沈降特性の検討
ヨシ原の粗度効果の見積もりが可能であり、ヨシ原内の流れ、沈降・堆積の数値計算が可能であることがわかった。
・ヨシ原へのN,P貯留量および貯留速度は、ヨシの生息密度と面積との積で推定できることがわかった。

調査・予測の必要条件

水質条件;ヨシ原内外の栄養塩、懸濁粒子等の分布
底質条件;ヨシ原内外の間隙水の塩分分布等
ヨシ原の分布;ヨシの生息密度、面積
流動条件、沈降速度
地形条件他

適用範囲

干潟のヨシ原
調査・予測内容
;ヨシ原内の流速分布、沈降・堆積量の予測
;ヨシ原の栄養塩吸収量(貯留量)の推定

課題

カニ類等のヨシ原に生息する他の生物を含めた浄化機能の検討

参考文献

細川恭史・三好英一・古川恵太:ヨシ原による水質浄化の特性、港湾技研報告,30(1),1991/03

細川恭史・三好英一・古川恵太・堀江毅:植物体(ヨシ)による浄化能力の検討(その2)-ヨシ原の粗度効果と濁りろ過作用の水路実験-、港湾技研資料,667,1990/03

堀江毅・細川恭史・三好英一・関根好幸:植物体(ヨシ)による浄化能力の検討、港湾技研資料,591,1987/06

備考

 

技術内容の説明資料

あり・なし

事例

あり・なし

資料一覧へ戻る

前のページ

次のページ