海域生態系の環境保全措置の実施事例

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表3-7(2)  中部国際空港建設事業及び空港島地域開発用地埋立事業

環境保全措置の目的

 空港建設事業及び空港島地域開発用地埋立造成事業の実施に際し、影響が及ぶと考えられる環境(ここでは海域環境と生物に絞る)への低減を目的としている。
 ここでは、基本構想段階における検討事項や調査・予測より導き出された結果をもとに検討された環境保全措置を示す。

環境保全措置の内容

1.基本構想段階

空港島の存在に伴う周辺海域の環境の変化の影響を低減するために下記の対策を行うこととする
対策[1]:空港島と対岸部との最小海域幅は約1.1kmを確保
対策[2]:空港島の形状に曲線を取り入れ、空港島と対岸部との海域幅を拡大
対策[3]:隅角部の曲線
効果としては、下記のとおり想定
1) 空港島と対岸部に挟まれた海域を広くすることができ、さらに、北側を広くすることにより常滑沖の南下流をできるだけ妨げないようにすることができる
2) 空港島の形状の曲線化により、空港島の存在による流速の低下範囲を小さくでき、その結果、停滞域の発生を小さくすることができる
3) 隅角部の曲線化により渦の発生を抑制できる

図1 環境配慮による海水の流れへの影響低減
fig_3-7(2).jpg (29181 バイト)

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